コラム 鬼畜の所業
2020年10月29日更新
こんにちは!
三重県松阪、津、伊勢でリノベーション&全面リフォーム
を手掛けているリノベのKokoro(リノベのこころ)の
野田です。
とある事情で悪役のコスプレをする事になりました。
元ネタを観てないので、どんな悪さをしたキャラクター
なのか知らないんですが、知らないままなりきろうと
思います。
そんなわけで今回は、以前さわりだけお話した
ムショ帰りの事など書き綴ってみます。
(コチラの画像は旧奈良監獄HPから拝借。
来年開業予定の星野リゾート監獄ホテル、ぜひ泊まって
みたいですが、囚人服のレンタルとか、パジャマが
囚人服だったりしたら嬉しいですね。)
遡って前職時代、神戸刑務所に1時間ほどお世話に
なったという事は書きました。
いわゆる”お務め”ではなく”シノギ(お仕事)”です。
事務所までは何度か入った事が有ったんですが、
収監エリア(という言い方で良いのか判りませんが、
とにかく悪事を裁かれた人たちがお見えになる所)
まで潜入するのは稀な事です。
手続きをし、携帯を預けてカメラの持込許可をもらい
刑務官の後について未知の領域へと進んで行きました。
電動のゲートが左右に開くと天井が高い10〜12畳くらいの
縦長の空間が有り、向こう側に同様のゲートが有ります。
中には一人の刑務官が待機しています。
立っていたか、座っていたか記憶が定かでありませんが
座っていたとしても、凶器になりうる椅子は床に固定され
ていたはずです。
とにかく、大人二人が手をつないでも向こうに届かない空間。
言わばアチラとコチラの異世界ポータルゲートですね。
通ってきたゲートが閉じられ完全にロックされてから
奥のゲートが開けられ、いよいよ隔離空間です。
後ろで2重ゲートがロックアップされると、
何とも言えない心境に。
正面の広場の先に高い塀が見えます。
職業訓練中と思しき作業場の建物の脇を通り、
移動中の囚人服の集団とすれ違う際には
「あのグループとは目を合わせないように」と
注意を受けました。
どうやら特に素行の荒い面々の様です。
そうして辿り着いたのが浴室の入った建物。
当時の勤め先は、裏稼業(といっても法務省認定)で
15m位のプールみたいなステンレス製の浴槽を
各地の刑務所に納めていたんです。
↑ ネットの拾い画像ですが、大体こんな感じです。
「警察24時」的な番組でご覧になった方もみえるでしょう。
施工に立ち会った事は有りませんが、クロネコヤマトの
重量運搬で2分割で持ってきて、現場溶接で完成させるという
ものでした。
この時は、漏水しているという事で調査に呼ばれたんです。
結局、この日は漏水箇所を特定できず、本格的に調べようと
思っても真夏だし、収監者もキャパオーバーの状態なので
風呂の稼働を止められない、修理するにも来年予算を付けて
もらわないといけないという話で、そのまま運転を続けて
いくという事になりました。
また別の日に岸和田の貝塚刑務所からメンテナンスに
呼ばれた時はスケジュールが合わず、年長のスタッフ
が行ったんですが、出所して帰ってきたところで
「お務めご苦労様です。」と言ったら爆笑してくれました。
そんなわけで改めて身の潔白を表明いたします。
でももしなりきるなら、最後切られるとしても
悪代官になって甘い汁をすすりたいです。
最後に告知です。
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